衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年02月13日    火曜日     第5 回の開示 合計37回の開示

なぜ意根において如来蔵を証得すべきか

問:現代心理学の研究成果によれば、意根も人身の構造過程に参与しております。従いまして、意根は正しい導きの下で身体の異常な状態を回復または修正することが可能であるとされます。時計師が自ら製作した時計の不具合を解決できるように、この説は正しいでしょうか。

答:色身の構築は如来蔵が自らの業種に基づいて単独で行うものであり、意根はこれを理解せず、また何ら助力を加えることもできません。故に身体の状態を回復させることは全て如来蔵の所業であり、如来蔵は業種を知り、業縁を了別する故、自然と色身を如何に変化させるかを理解します。ただし、意根の意旨に従って一切法を改め、色身を変化させることも極力行います。

色身の変化は一義的に如来蔵が刹那刹那に意根の思心所に随順する結果でもあります。意根が何を為そうとも、如来蔵はその考えを実現せんと尽力します。これが最も重要な点であり、意根の最も優れた点であります。天子を挟んで諸侯を令すが如きものです。

意識では叶いません。如来蔵は意識に協力せず、ただ意根にのみ随順します。意識は意根の審査と同意を経て初めて自らの考えを実現できます。故に意根の上で如来蔵を証得することは極めて容易です。誰が意根の考えを実現したか、誰が意根の考えを了別したか、誰が意根に識種子を送り込んだか、これら全ては如来蔵であります。意根の全活動は如来蔵そのものであり、五陰身の全活動も如来蔵に他なりません。他の存在は無く、純一無雑、全てが如来蔵であります。縫いぐるみの全体が布で出来ている如くです。

——生如法師の開示
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