洞山が雲巌に別れを告げる際、次のように問うた。「百年後、もし人が『師の真実を今も体得されていますか』と尋ねたら、どう答えればよいでしょうか」
雲巌はしばらく沈黙し、「ただこれである」と答えた。
洞山は考え込んだ。
雲巌は言った。「价闍梨よ、この事柄を引き受けるには、細心の注意が必要だ」
洞山はなお疑いを抱いていたが、後に川を渡り水面に映った影を見て、かつての教えを大いに悟った。
偈に曰く: 「決して他に求めてはならない、遥かに我から遠ざかる。 我は今独り往く、処々に彼と出会う。 彼こそ今まさに我なり、我は今彼にあらず。 このように会得すべし、そうして初めて如如に契合する」
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