衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年02月10日    土曜日     第8 回の開示 合計15回の開示

意根の知作用

問:自身の意根は相手の如来蔵が流注する種子の情報を読み取ることができるのでしょうか。鍵はやはり如来蔵にあり、衆生の如来蔵は相互に通じ合っているのです。

答:意根は如来蔵の見分に依って一切の法を見ることができ、自らの如来蔵が顕現する情報を読み取ります。如来蔵は相互に交流し通じ合っており、意根が如来蔵に依ることで一切の法を感知できます。一切の法は如来蔵にとって秘密ではなく、如来蔵は全てを知っておられます。それゆえ意根もまた一切の法を知ることができるのです。目に見えず触れることのできない周囲のものごとも、意根は知ることができますが、意識はそれを知りません。身体のあらゆる生理的反応は意根が制御して現わしたものですが、意識はなぜそのような反応があるのかを知りません。

衆生同士が心を通わせることができるのも如来蔵の功徳によるものです。如来蔵が情報を通じ合わせることで、意根はそれらの情報を知ることができ、相手の状況や心理を理解します。その後意根が意識に伝達すると、意識はある事柄を感知するのです。人々の関係が良く親密であればあるほど、意根はより多くを理解し、意識はより強く感知し、共通の言語と好感を持つようになります。衆生同士の親和力や排斥力とは、まさに意根の作用を指します。縁もまた意根の覚知作用を指すのです。なぜなら意根は無始劫より存在し、滅したことがなく、経験した人事物を全て知っており、隔陰の迷いがないからです。それゆえ衆生は出会うと好感や悪感を抱き、縁の深浅を知るのです。これらは全て意根の知的作用によるものです。

——生如法師の開示
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