原文:如是广辨四正断已。复云何知此中略义。谓为显示于黑白品舍取事中。增上意乐圆满。及加行圆满。是故宣说四种正断。当知此中。由生欲故。增上意乐圆满。由自策励。发勤精进。策心持心故。加行圆满。
解釈:かくの如く広く四正断を論弁した後、いかにすればこの中の略義を知ることができるでしょうか。四正断の大略の要義は、黒白の善悪諸品における捨取の事柄の中で、その増上意楽が円満し、悪を去り善を増す加行もまた円満したことを表示するためであり、それゆえに四正断を説くべきなのです。あなたがたは知るべきです。四正断の修習の過程において、心の中にすでに悪を断ち善を増したいという欲望が生起したがゆえに、増上意楽が円満するのです。自らの心が自らを策励し、さらには勤勉精進の心を発し、絶えずその心を策励し、自心を加持するがゆえに、加行が円満するのです。
四正断に達する以前には、四正勤の修習に対して、まだ強い欲望が生起していないので、増上意楽がまだ円満でなく、四種の正断は現れません。自身に対する策励・激励もまだ十分に強くなく、その心を鞭打ち駆り立てる力の度合いもまだ大きくないので、四種の正断は現れないのです。意楽と策励とがともに円満具足するに至って初めて、四正断が現れ、このとき四正勤の修習が終わったことになるのです。
原文:修瑜伽师。唯有尔所正应作事。谓为断灭所应断事。及为获得所应得事。先当生起希愿乐欲。为断诸缠。复应时时正勤修习止举舍相。为断诸缠及随眠故。更应修集对治善法。为现如是一切所作。说四正胜及四正断。是名略义。
解釈:瑜伽を修する行者にとって、これらの法こそがそのなすべき事柄なのです。断滅すべき所断の事柄を断滅するため、また獲得すべき所獲の事柄を獲得するために、まず希求・意願・楽欲を生起させるべきです。諸々の煩悩の纏縛を断除するために、さらに時々刻々と正しく精勤して止相(禅定)、挙相(自心の激励)、捨相(悪不善法の捨棄)を修習すべきです。諸々の煩悩の纏縛および随眠を断除するがゆえに、さらに悪不善法に対治するための善法を修集すべきです。このようなすべてのなすべき事柄を顕現するために、四正勝および四正断が説かれるのです。これらの内容を四正断の大略の義と称するのです。
以上の四正勤というこれらの法を、修習することを望まない人々がいます。これらの法を軽んじ、これらの法はきわめて基礎的なものであり、小乗の法であって、時間をかけて修習する必要はなく、すべての精力を大乗の法の薫習に使えばそれでよいと考えるのです。しかし四正勤を修せず、心が善へ転じず、徳が具足せず、徳が相応しなければ、大乗の法を証することはできません。すべての薫習も結局は理論にすぎず、理論は一定の因縁条件のもとでは忘却し失われるものであり、たとえ忘れずとも、理論は結局一つの理論にすぎず、実用の価値はありません。命終の際には悪不善法のゆえに堕落し、理論だけあって救命することはできないのです。四正断を修習し、粗重な煩悩の纏縛を断除して初めて、五陰の徳相が顕示され、徳が具足してこそ、大徳菩薩・大徳の聖僧となる資格を得、大衆を統率してともに仏道を成就する資格を得ることができるのです。
7
+1