衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2019年02月14日    木曜日     第1開示 合計1256開示

雑阿含経 第一巻第五

世尊は諸比丘に告げたまわく:色蘊を貪愛する者は、すなわち苦しみを喜び楽しむことと等しきなり。苦しみを喜び楽しむ者は、苦しみより解脱すること能わず、無明を断ずること能わず、また貪欲を離るることも能わず。受蘊・想蘊・行蘊・識蘊を貪愛する者は、すなわち苦しみを貪愛する者なり。苦しみを喜び楽しむことを貪愛する者は、苦しみより解脱すること能わず、無明を断ずること能わず、貪欲を離るることも能わず。何となれば、色蘊・受蘊・想蘊・行蘊・識蘊を貪愛し喜び楽しむ者が、すなわち苦しみを喜び楽しむこととなる所以は、貪愛と喜楽とは染汚心にして清浄ならざるが故なり。五蘊を貪愛し喜び楽しむ者は、五蘊に繋縛せられ、心は粘着し、解脱を得ること能わず。衆生の意根には我愛の煩悩あり、己が五蘊に執着して、五蘊を滅せんと欲せず。命終すれば中有身あり、中有身の中にて、意根が自我に執着し、未来世の色身を得んと欲すれば、やがて受胎し、かくして来世の五蘊は生起す。五蘊あれば即ち苦受あり、生老病死無量の憂悲苦悩は絶え間なく現起す。故に五蘊を貪愛し喜び楽しむことは、すなわち苦しみを喜び楽しむことなり。世尊はまた諸比丘に告げたまわく:色蘊を貪愛せず喜び楽しまざる者は、すなわち苦受を喜び楽しまざることなり。苦受を喜び楽しまざる者は、苦受より解脱することを得。かくの如く、受蘊・想蘊・行蘊・識蘊を貪愛せず喜び楽しまざる者は、すなわち苦受を喜び楽しまざることなり。苦受を喜び楽しまざる者は、苦受より解脱することを得。世尊は諸比丘に告げたまわく:色蘊を知らず、明らかにせざれば、貪欲を離るることを得ず。貪欲を離れざれば、心は解脱することを得ず。貪心断たず、解脱せざれば、苦受を断ずることを得ず、苦受より解脱することを得ず。かくの如く、受蘊・想蘊・行蘊・識蘊を知らず、明らかにせざれば、貪欲を離るることを得ず。貪欲を離れざれば、心は解脱することを得ず。心解脱を得ざれば、苦を断つことを得ず。世尊は諸比丘に告げたまわく:色蘊をもし能く了知し、能く明らかにせば、すなわち貪欲を離るることを得ん。もし能く貪欲を離るることを得ば、すなわち心解脱を得ん。心解脱を得る者は、すなわち苦を断つことを得ん。かくの如く、受蘊・想蘊・行蘊・識蘊に於いて、もし能く了知し、能く明らかにせば、すなわち貪欲を離るることを得ん。もし能く貪欲を離るることを得ば、心はすなわち解脱することを得ん。心解脱を得る者は、すなわち苦を滅することを得ん。

——生如法師の開示
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