衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2019年08月02日    金曜日     第4開示 合計1751開示

大乗顕識経(八十四)

原文:賢護よ。その福徳が勝れたるものは、諸大天神の憑くところなり。すなわち良き香花を求め、衆なる名香を焚き、香り高き美味しい飲食を清浄に整え安置し、祭祀の供具はことごとく華やかに清潔にすべし。かくのごとく、この識(アーラヤ識)が福徳の資糧となる者は、便ち尊貴にして安楽なる果報を獲る。

釈:仏は説かれた。賢護よ、もしこの人の色身に諸大の天神が憑依しているならば、天神は香り高い美しい生花を飾り、数々の貴重な香を焚き、香り高い美味しい飲食を準備し、周囲の環境を清々しく整え、清浄な天神祭祀の供具を安置する。一切を華やかで清浄にするのである。なぜなら天神は清潔と清浄美を好むからである。阿頼耶識もまた同様に、福業によって滋養され、善業の福果を蔵しているならば、阿頼耶識は五陰身に尊貴・安穏・歓喜の果報を得させるのである。

天人は香りを好み、清浄を好み、華麗さを好む。ゆえに憑依された者は常に香を焚き、芳香を楽しみ、飲食はすべて香り高く、かつ特に清浄でなければならない。天命を終えて人中に転生した者たちは、ほとんど潔癖症と言えるほどである。それは天人の習気をもたらしたためで、彼らの手は一日に何度も洗い、生活環境は非常に気を遣う。実際、細菌は洗い流せないと知らず、習慣的に洗い続け、衣服は頻繁に洗濯し、机は常に拭き、塵ひとつ許さない。これが天上で養われた潔癖、清潔を好む天人特有の習気である。

もし豚や犬から転生してきた人ならば、豚や犬の生活環境がどのようなものかを見れば、その家もほぼ同様である。ここからこの人の前世がどの衆生であったか、どの道から転生してきたかが判断できる。さらに一人の習気からも、その前世がどの種類の衆生であったかが推測できる。もしその容貌が非常に痩せこけ、顔が細長ければ、この人の前世が何であったかおおよそ判断できる。臨終の際、その容貌と生涯の習性・気質を観察すれば、どの道に転生するかもおおよそ推測できる。もし人が老いてなお、貪欲で物惜しみが強く、少しの物すら他人に施そうとしないならば、この人は必ず餓鬼道に堕ちると確信できる。大多数の者は死後、一般に鬼道に赴く。なぜならほとんどの衆生は貪欲で吝嗇であり、鬼道の衆生と相応するから鬼となるのである。人道にいる衆生の大部分もまた、三悪道(地獄・餓鬼・畜生)から転生してきた者である。なぜなら大多数の衆生の習性は三悪道と相応するからである。

——生如法師の開示
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