問:妄りは本来原因なく、迷いによって生ずる。これは縁起の法と矛盾いたしませんか。
答:矛盾いたしません。無始劫以前より、意根には何らの原因もなく心体に無明が存在いたしましたが、これらの無明を生じる因はございませんでした。ただ意根が迷妄に陥り転倒したため、これらの無明が生じたのでございます。意根にこれらの無明が存在するがゆえに、如来蔵が後に続くすべての法を生じさせ、それによって十二因縁が成立するのでございます。
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