予知夢とは、意根が意識に先んじて将来起こる事柄を知らせることであり、これにより意根が未だ起こらぬ未来の事象を感知し、未来へと至り得ることを示しています。何故そのようなことが可能なのでしょうか。それは如来蔵が業種に基づき、過去・現在・未来の三界にわたる世の事象を認識し得るためです。意根は如来蔵が照らし出す法に依拠して自らの見解を形成し、如来蔵が一切の法を照覧するが故に、意根もまた一切の法を照見するのです。ただし両者が認知する法の本質には差異が存在します。一切の法は幻の如きものであるが故に不可思議な現象が現れますが、実のところそれらは皆空であり、何ら驚異に値しないのです。
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