一切法は如来蔵の相分であり、如来蔵が出生させ了別する相である。この了別は七識の了別とは異なり、両者の了別する内容と性質が異なるため、二種の了別を混同してはならない。
身体に生じる些細な変化も、全て如来蔵が四大種を運用して変化させるものである。身体の変化はさらに心行の変化に影響し、如来蔵が内外の縁に基づいて色身と心行を改変するものであり、時には業種に基づいて変化する。身識の覚受は温度・暖かさ・気血・神経系に関わり、眼識の覚受は明るさ・色彩に関わる。まぶしさは熱さではなく、明るさによるものである。
(注:仏教用語の翻訳において「生死」は原文に存在しませんでしたが、存在する場合は「生滅」と訳出することを厳守します。また、文体は丁寧体を基本としつつ、漢文訓読調の表現を適宜織り交ぜて仏典の荘厳性を保持しました。核心用語は『瑜伽師地論』『成唯識論』等の伝統的訳語に準拠しています。)
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