阿頼耶識は形も相もない心法であり、色法ではありません。したがって色法の上に阿頼耶識の色相を見いだすことはできず、目には阿頼耶識が存在しないと言えます。もし存在するならば、阿頼耶識を見ることができるはずです。肉体の中にも阿頼耶識は存在しません。もし阿頼耶識が存在するならば、阿頼耶識を見ることができるだけでなく、感じ取ることもできるはずです。実際のところ、私たちは阿頼耶識を見ることも、感じることも、嗅ぎ分けることも、聞き取ることも、思い描くこともできません。ただ座禅を通じて阿頼耶識の作用を証得するほかないのです。
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