問:最近の観行において、意識の正見が作用する時、或いは意識が末那識に助言を与える時は、末那識が事柄に対して多少の疑いを抱くか、或いは元々の見方に否定的になった際に初めて生じることに気付きました。意識が学んだ内容が現行する前提は、完全に末那識の必要性に依存しているようです。この理解は正しいでしょうか。
答:意識と末那識は、二人の人間に例えることができます。二人を比較すれば、意識と末那識の関係が理解できるでしょう。末那識が助言を必要としている時に適切な提案を参考として与えれば、喜んで受け入れるものです。末那識が頑固になっている時は、意識が何を言っても聞く耳を持たず、受け入れることはできません。もちろん末那識の頑固さを改めさせるには、意識が繰り返し強調して教え込むことが肝要です。最初は末那識が聞き入れず受け容れなくとも、時が経てば過度に固執することはなくなります。その時さらに一歩進んだ導きを与えれば、改心させることができるのです。
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