禅定は静寂を含み、静寂は禅定の最初の段階であり、禅定の最初の表現形式です。まず身体が静かに動かなくなり、次に心の念が静まってまいります。さらに進むと禅定は深まり、単に身心の静寂だけでなく、ある法が消滅し、心の念がより一つの対象に集中され統一され、ついには心念も消失いたします。第二禅定以上では五識が消え失せ、第四禅定以上では呼吸・脈拍・心拍が停止いたします。禅定が深まるほど現れる法は少なくなります。法の多寡は意根によって決定され、禅定の深浅は意根を調伏したか否か、すなわち意根が縁取する法の多少の問題にあります。
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