繁中日語

日常開示

2019年10月01日火曜日第1 回の開示 合計1949回の開示

一切法は皆仮名なり

例えば国家というもの、ただ一人の人間だけでは国とは呼べない。一人では国でないならば、多数の人々もまた国ではない。ならば十億人でも国ではない。国はどこにあるのか？仮名である！故に一切の法は仮名に過ぎず、実体はない。真如を除いては。

同様に、頭一つでは人とは呼べず、腕一本では人とは呼べず、脚一本では人とは呼べず、組み合わせても人とは呼べない。人は何か？人などいない！これは仮名であり、実体はない！一切の法は仮名に過ぎず、実体はない。真如を除いては。

何をもって某という個人か？某という個人は存在せず、頭や目や脳髄も某ではなく、腕や脚も某ではなく、思想や覚知、観念、感覚もまた某ではない。それらが和合してもなお某ではないが、この法を離れて某を見ることはできない。もし人が某を罵ったとして、本当に某を罵れるか？できない！もし人が某を打ったとして、本当に某を打てるか？これもできない！某は空なり、打つも罵るも皆空なり！その人も事実も存在しない。

——生如法師の開示

七識はいかにして染を清浄に転じるか

雑阿含経第一卷（九）