意根が自らの心行を修正しようとするならば、まず自らの心行を内観し、その不足を認識した上で、修正する意思を持つことが必要です。
意根がどのようにして自らの心行を内観できるのでしょうか。意識が自らの心行を観察・分析・思考し、結論を導き出して意根に伝えることで、意根はその情報を思量し、正しく自らの心行を認識します。同時に意識は「このような心行は必ず修正すべきであり、さもなければ悪業を造り悪報を受けるか、道業が阻害され多くの苦悩を増す」と思考します。意根がこれを理解すれば、自らを改めようと決意します。意識による正しく道理に適った思考分析がなければ、意根は自らの問題を認識できず、修正することもできません。意識は意根が無明の煩悩を降伏させるための補助役なのです。
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