衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2019年11月10日    日曜日     第1 回の開示 合計2022回の開示

如来蔵の般若智慧

如来が意根と如来蔵の心所法に定義と枠組みを与えていない限り、これら二つの識心の心所法及び全ての識の心所法は、観察と実証を待ち、その後明らかにされる必要があります。

如来蔵は般若とも呼ばれ、般若とは大智慧を意味します。如来蔵はどのような般若智慧を備えているのでしょうか。この智慧は測定可能でしょうか。如来蔵が自らの五陰身を顕現させること、これが大智慧です。宇宙器世間を顕現させることも大智慧です。七識はどのような法を顕現できるでしょうか。七識は直接的に言えば何の法も顕現できず、せいぜい如来蔵に働きかけて自らのために顕現させることしかできません。如来蔵は五陰身と器世間を了別し、絶えず五陰身と器世界を調整します。この大智慧は計り知れず、意根を了別し意根と協調する大智慧は計り知れず、業種を了別し種子を送る大智慧は計り知れません。如来蔵の人間には知り難い執受作用、現在知ることのできない全ての機能作用、一切の法を執持する大智慧は、いずれも想像を超えるものです。

如来蔵に了別性があれば必ず智慧があり、一切の法を造作できれば必ず智慧があります。智慧がなければ、その了別性は何の役にも立たず、了別しても何を了別したか分からず、そうであるならば了別後の運行がどうなるか分からず、次の法は現れません。如来蔵の智慧が究竟どれほど大きいかを観察するに、まず如来蔵には無明がなく、全てが明であり、如何なる貪瞋痴などの無明業も作さず、従って如何なる束縛も受けず、生死業の一片もなく、大解脱者であり大自在者です。この点から見れば、如来蔵は非常に供養と帰依讃歎に値し、世出世間の大宝であり、衆生の光明であり導き手です。

如来蔵の了別慧は迅速かつ強大で、一切の法を了別した後、瞬時に法と縁と業と七識の願いに依って一切の法を出生・変化させます。意根の心所法を了別した後、如来蔵に弁別する智慧がなければ、如何に意根に配合して一切の法を出生させるでしょうか。如来蔵が業種を了別する時、如来蔵に業種が何であるかを弁別する智慧がなく、業種が成熟したか否かを知らなければ、如何に業種に依って五蘊身心と宇宙器世間を出生させるでしょうか。衆生が知ると知らぬの身体自癒の原理は、如来蔵の大智慧の顕現であり、如来蔵が衆生の身体を修復するのです。この智慧は我々が計り知れないものです。

如来蔵には慧心所がありますが、七識の慧とは異なり非常に強大です。七識の慧は世俗界の法を分別するために用いられ、如来蔵の智慧は非世俗界を分別します。正に如来蔵が非世俗界の法を分別できるからこそ、七識は安らかに絶え間なく世俗界の法を分別し、世俗界において生生世世生存し続けることができるのです。

——生如法師の開示
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