如来蔵の定力は如何なるものか、観察すればその強大さを知ることができる。一切法の運びの中において、どのような境界に遭遇しようとも、如来蔵は如如として動かず、東西南北の風が吹こうとも、自ずから安らかに動じない。泰山が頭を押しつぶそうとも腰は曲がらず、是非曲直などに拘わらず、自らは理も顧みず、既定の法則に従って任運に行動する。仏はこれを首楞厳大定と説かれ、決して定から出ず、また入定する必要もない。一切法において動揺せず、比類なきものであり、真実の宝山である。
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