衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2019年11月30日    土曜日     第1 回の開示 合計2064回の開示

『楞厳経』第五巻における二十五聖円通の法門:普賢菩薩

原文:普賢菩薩即ち座より起ちて。仏足を頂礼し。而して仏に白して言はく。我は已に恒河沙数の如来と共に。法王子と為りき。十方の如来。其の弟子の中に菩薩根ある者を教えて。普賢行を修せしむ。我より名を立てるなり。世尊よ。我は心聞を用いて。衆生の所有する知見を分別す。若し他方の恒河沙数の界の外に。一つの衆生有りて。心中に普賢行を発明する者あらば。我は其の時に於て。六牙の白象に乗じ。分身百千にして。皆其の処に至らん。仮令ひ彼が障り深くして。未だ我を見るに合はざるとも。我は其の人と暗中に摩頂し。擁護安慰して。其の成就せしめん。仏の円通を問はるるに。我は本因を説く。心聞発明して。分別自在なり。斯れを第一と為す。

釈:普賢菩薩は座より起立し、仏足を頂礼して仏に申し上げた。私はかつて恒河沙数の如来の法王子となり、十方の如来が菩薩根性を有する弟子に普賢行を修めさせたが、この普賢行は私より名を立てたものである。世尊よ、私は心の聞く力をもって衆生の知見を分別する。もし他仏国土の恒河沙数ほど遠い界外に、普賢行を修めんとする大願を起こした一衆生があれば、私は即時に六牙の白象に乗じ、百千の分身を化現してその者のもとに赴く。たとえその者が業障深くして私を見ることができなくとも、密かに摩頂を施し、守護慰撫してその普賢行を成就させよう。今仏が円通の法門を問われるに、私が円通を得た根本原因は、心で聞いて衆生の心念を明らかにし、自在に分別し得ることにあり、これが私の第一の円通法門である。

——生如法師の開示
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