意識は因縁所生の法であり、塵境が存在し、意根の作意と思惟があり、第八識が種子を送り届けることが必要です。五俱意識にはさらに五塵境と五識の調和が求められ、そうして初めて意識の機能作用が現れます。意識の機能作用には、諸法を覚知すること、五識を覚知すること、意根を覚知すること、第八識の機能作用を覚知することが含まれ、また自心を反観することも可能です。
眠りに就いた後、意識は消失して覚知できず、反観も更に不可能となります。夢中では意識に覚知はありますが、反観力は極めて困難です。昏迷時には意識が消失し、覚知も反観もありません。死亡時には意識が消失し、覚知も反観もありません。中有の時には意識に覚知はありますが、反観力は微弱です。二禅以上では意識に覚知はありますが、反観力は極めて微弱であるか、あるいは存在しません。無想定においては意識が消失し、覚知も反観もありません。滅尽定においては意識が消失し、覚知も反観もありません。愚鈍なる者には覚知はありますが、反観力は微弱であるか、あるいは存在しません。
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