外道にも禅定はありますが、解脱の智慧と法界実相の智はありません。智慧を具えるためには、禅定の中で四聖諦と法界実相を如理に思惟観行する必要があり、正しい思惟が非常に重要です。全ての禅定は意根の執着と煩悩を降伏させることができますが、煩悩を断じ、執着を滅することはできません。なぜなら、煩悩を断じ、執着を滅し尽くすためには禅定だけでなく、智慧を具えた認知が必要であり、真理を如理に思惟し、真理を証得することが求められるからです。つまり、禅定と智慧の両方を兼ね備えてこそ、煩悩と執着を断じて解脱を得、仏道を成就することができるのです。
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