衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2020年01月31日    金曜日     第2 回の開示 合計2126回の開示

四生九有二十五種の衆生の中で、細胞はどの衆生に属するのでしょうか。

細胞は衆生の生命体を構成する基本組織であり、四大種子によって形成されますが、識心を有しないため単独の生命体ではなく、衆生とは見做されません。四大種子の構成と生滅変異は如来蔵の機能作用によるものであり、従って細胞の一切の機能作用は如来蔵の運行メカニズムに他なりません。一切の生命活動は如来蔵の運行メカニズムそのものです。この部分の内容は特に深遠微細であり、観察することは極めて困難で、意根の活動を観察するよりも何倍も難しいものです。これらは全て唯識の種智に属する範疇であり、意根の運行メカニズムを観察するに際しても、唯識の種智が必要となります。一般人の意根に対する見解は現量観行によって得られたものではないため、全て信頼に値せず、過信すべきではありません。

顕微鏡下で細胞の一連の活動を観察すれば、如来蔵の運行メカニズムがいかに精緻深密で、いかに知り難く測り難く、またいかに神秘に満ちているかを理解できるでしょう。いかにして生命体を構築し、いかにして生命体を運行させ、いかにして生命体を消滅させるのか。これによって、生命体の全体が如来蔵の機能作用であることが分かります。故に生命体は如来蔵に属するものであり、意根の我に属するものではありません。意根には生命体を自己の所有物とする理由が微塵もなく、終日「我が、我が」と執着し、際限なく自覚も他覚もなく、一切を知らないが故に「我が、我が」という煩悩が尽きることがないのです。これが最も根本的な無始の無明です。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

有害菌と肉食の畜生はいかにして人身を得たのか

次の記事 次の記事

真実の二重なる意味

ページのトップへ戻る