意根が縁取らなければ、心は定の中にあります。定があれば、それは意根の縁取る力が弱まったことを示します。二禅以上では意識の微細な了別のみが残り、これは意根の縁取る働きが更に減少したことを示します。意識の機能が減退し消滅するにつれ、意根が意識を頼りに法塵を了別しなくなり、意根には縁取る性質がほとんど残らなくなります。意識のない定は無想定であり、意識の機能的心所法が減少した状態は非想非非想定、さらに意根自体の機能的心所法すら減少した状態が滅尽定です。意根が完全に縁取ることを止めれば、無余涅槃に入ります。
9
+1