衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2020年02月06日    木曜日     第1 回の開示 合計2132回の開示

法は法の位に住し、世の相は常住す

法華経にはこう説かれています。「是の法は法位に住し、世間相は常に在り」。ここで説かれる法と世間相は明らかに区別されるべきものであり、そうでなければ世尊が別々に説かれることはなかったでしょう。世間相は自在ならず自主性もなく、生滅変異し、無常なるものです。それなのになぜここでは常住であると言われるのでしょうか。生滅無常の法は、不生不滅で常住なる法に依止してこそ、絶え間なく出生し、変異し、滅びることができるのです。この常住法が滅びない限り、世間は永遠に絶え間なく生滅を繰り返します。世間相の個体はある期間存在しては滅びますが、総体としての世間相は常に絶えず存在し続けます。これらは全て不生不滅の常住法である第八識によるものなのです。

第八識は世間相とは異なり、世間相と混ざり合うことなく、常に清浄なる涅槃の状態にあります。世間相が如何に生滅変異しようとも、これに関与することなく、如如不動で、世間相に心を動かされることもなく、いかなる変異も煩悩も無明も生じません。故に第八識の本体であるこの法は永遠に清浄無垢の涅槃の境地に安住して動かず、これによって生じる世間相もまた永遠に絶え間なく出生と滅亡を繰り返し、世間の現象は滅びることがないのです。

——生如法師の開示
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第八識遍一切処

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