衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2020年02月14日    金曜日     第1 回の開示 合計2141回の開示

衆生と仏の平等性をどのように理解すべきでしょうか

真如においては、衆生と仏は平等である。不平等なるは、真如が演じ現わす五蘊世間の仮相なり。仮相はあくまで仮相、真に注視すべきは不生不滅の真相なり。しかれども仮相ではなく真相を平等に見るには、まず仮相が空なる無我であることを体得し、次に真相を体得せねばならず、さらに仮相の如何に仮たるか、真相の如何に真なるかを観じ、心に明らかにする必要がある。これによりて初めて衆生を見る時その真相を観じ、仮相を見破り、ついには一切の相に執着せず、心が平等となり、平等性智を得るのである。

仮相の空無我を体得した後は煩悩を降伏し始め、時至れば煩悩を断除できる。真相を体得する時も同様に煩悩を降伏し、次第に煩悩を断じ、我執と法執が徐々に断たれ、心はますます清浄かつ平等となり、ついに四智が円明となって仏道を成就する。かくして衆生と仏は真相においてのみならず、五蘊世間の仮相においても平等となり、これこそ完全無欠の真の平等なのである。

——生如法師の開示
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