問:身体は我ならず、また我の所有にもあらずと観じる時、座禅中に身体が非常に柔らかくなり、骨まで柔らかくなったように感じますが、これは身体の体力に影響がありますでしょうか。
答:凡そ禅定の境地は、全て色身に益するもの。天人の色身を見れば分かる通り、特に色界の天人たるものの色身は比類なく美しく、欲界の天人ですら人の身よりはるかに優れております。これは禅定と福徳の差によるものです。常に座禅を組めば、意根の気脈が通じ、身体は軽安で心地よく、全身が柔らかくなります。ただし気力が必ずしも減るわけではなく、気脈がよく通じている時は却って力が増すこともあり、身体は健康で強壮になり、力も備わります。
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