繁中日語

日常開示

2020年02月20日木曜日第3 回の開示 合計2146回の開示

性罪とは何ですか

すべての悪業は悪心煩悩心によるものであり、心性の悪しきに属します。故に皆性罪を有し、性罪の果報は戒を受けるか否かに拘わらず同様です。衆生は貪瞋痴の性障煩悩を有するが故に、六道輪廻にて報いを受け、特に三悪道の衆生が大多数を占めます。戒を受けざる者は心性が戒律に相応せず、法に違する所あれば、心性上の果報は戒を犯す者と同様となります。

例え五戒を受けずとも、人を殺せばなお地獄に堕ちて悪報を受け、地獄より出でてその人に遇えば、なお殺された者の命を償わねばなりません。畜生を殺すこともまた同様に罪有り、報いを受け命を償う必要がございます。他の戒律を犯すことも同様に、該当する悪報は必ず受けねばなりません。五戒を受けずとも身口意の行いが五戒に順じ、心性善なれば善報を受け福楽を得ます。また利益した衆生も、相応の利益をもって報いるでしょう。

但し戒を受けるか否かには一点の相違がございます。戒を受けた者が故意に破戒すれば、戒罪という罪が加わります。戒律を承知の上で犯すことは即ち戒律を軽んずる行為であり、故に罪を有します。明知故犯と不知而犯とでは煩悩の重さが異なり、故に果報も重きを受けることとなります。

——生如法師の開示

禅定は色身に有益です

観行の次第