衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2020年03月09日    月曜日     第1 回の開示 合計2196回の開示

一闡提が善根を断つとは何か

一闡提が善根を断つとは、単に真如心如来蔵の存在を信じない一般の不信を指すのではなく、不信と同時に悪口を浴びせ、極めて重い誹謗を加え、非常に悪い影響を与えることを意味します。如来蔵の存在を信じない者は大多数を占めますが、一闡提の罪人は極めて少数であり、そうでなければ無間地獄が収容しきれなくなるでしょう。

文殊菩薩が五百比丘に大乗法を説かれた時、比丘たちは不信を抱きながら席を立ち去り、特に文殊菩薩の説法に対する瞋心を起こしました。この罪は一般人に対する瞋心よりも何倍も重く、彼らは地獄に堕ちて苦しむこととなりました。この結果を文殊菩薩は予見されており、舎利弗が「この結末を知りながらなぜ大乗法を説かれたのか」と問うと、文殊菩薩は「彼らは地獄に堕ちても善根が成熟し、地獄で懺悔の一念を起こせば罪業が消滅し、天に昇った後再び人間界に戻って大乗法を修学し、最終的に悟りを証得するでしょう。大乗法を説かなければ地獄に堕ちることはないが、善根福徳を植え付けず、大乗を修学して証果を得る機縁もない」と答えられました。

故に、一時的には不善不利に見える事柄も、長遠に見れば大いなる利益をもたらします。大菩薩は広大な見識を持ち、長遠な視野で利益を見通し、全ての行いが有情を利益します。凡人目先の利益しか見えず、長遠を見通せない故に視野が狭いのです。

仏法を学ぶ者は、仏典を多く読み、仏の三大阿僧祇劫にわたる修行の経歴を学び、諸大菩薩の修行過程を理解し、仏菩薩の大智慧行を知るべきです。これらは自身の修行に対する最高の指導となり、迷いを断ち切る基盤となります。仏典に説かれる教えは全面的で究竟しており、詳細な内容に富んでいます。多く読誦すれば必ず大いに利益を得、来世への基盤を築き、仏菩薩を見分ける慧眼を養い、説法者を善知識か邪師か見極め、欺かれず邪道に迷わず、速やかに成仏する道を歩むでしょう。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

色身が無我であると観ずる着手点

次の記事 次の記事

楞厳経第三巻 大虚妄を観る

ページのトップへ戻る