諸仏菩薩はすべて意生身を有しております。この「意」とは意根を指します。意根が一旦意を動かし心を動かすと、如来蔵が応じ、無数の化身を現出します。これもまた意生身と呼ばれます。それぞれの意生身には一組の五蘊身と六識が備わっております。意根が意を動かして現れる意生身である以上、意生身の化身はすべてこの一つの意根が有する色身五蘊に属するものであります。そして、一つの意根は一つの如来蔵に対応し、それぞれの化身には一組の八識が備わっております。
凡夫には禅定と智慧がなく、意根がどのように念を動かし心を動かし意を動かしても、分身や化身は現れません。これは意根が無力であるがゆえです。意根が一旦力を具えると、意念は即ち一切の法となり、意根が無力であるならば、何を念じても成就しないのであります。
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