衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
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日常開示

2018年11月10日    土曜日     第4 回の開示 合計1000回の開示

業種と七大種子の関係

業種と七大種子が独立したものであるかどうか、まず業種がどのように形成されるかを見てみましょう。業種は七つの識心が色身において作り出した身口意の行いによって形成されます。その中で業を造る主人は意根であり、意根が指図し、唆し、指揮して六識が色身を利用して身口意の行為を造ります。これらの行為は種子の形で如来蔵に存在し、将来因縁が熟すると、種子が根を下ろし芽を出し、果報として現行し、因果の法則を実現します。

七つの識心は七大種子中の識種子によって形成され、色身は七大種子中の地水火風空の五大種子によって形成されます。さらに見大種子というものがあり、これは如来蔵の機能作用です。七大種子が和合して運作し、業行を造り、業種を形成します。この全過程は、如来蔵の機能作用であると言えます。

業種と七大種子の関係は非常に密接ですが、七大種子がなければ業種は存在しません。しかし業種は七大種子とは独立したものです。例えば地水火風空の五大種子が如来蔵に戻る時、業行を伴って戻ることはできず、五大種子自体も業行や業種を造りません。見大種子が如来蔵に戻る時も業行や業種を伴いません。七つの識の識大種子は業種や業行を伴って如来蔵に戻るでしょうか。確かに業種や業行は伴いません。識種子自体は清浄であり、善性でも悪性でもなく、不善不悪でもなく、永遠にそのままです。従って業行や業種を帯びることはありません。業行には善・悪・不善不悪の区別がありますが、これは識種子が七つの識を生じ形成した後、心所法が伴って運行し、識心に善悪無記の三性が生じるからです。識種子自体にこの三性はありません。心所法が運作を始めると、識心は善悪三性の業行を持ち、業種を形成します。しかし業種は識種子について如来蔵に戻ることはなく、識種子は依然として本来の清浄性を保持し、再び送り出される時も清浄な識種子のままです。

心所法が識心の運行に伴って初めて善悪三業が生じ、心所法に善悪三性があるのに対し、識種子から形成された識心には善悪三性がありません。従って業種は心所法に関連し、心所法が変化すれば業種も変化し、心所法が清浄になれば業種も清浄になります。故に七大種子と業種は二つの異なる仕組みであり、大きな関連はあっても混同してはなりません。

では七大種子が如来蔵から出力される時、業種の情報を帯びているでしょうか。帯びることはできません。なぜなら種子は清浄であり、全ての衆生を含む仏の七大種子も平等一如で差別がないからです。差別は心所法にあり、業種は心所法に関連します。識心の清浄さは心所法に関わり、修行の要諦は七大種子や識種子を変えるのではなく、心所法を変えることにあります。これらの種子は変えることができず、ただ心所法を変えることで業種が変化し、絶対に清浄となり、如来蔵と同じく清浄な仏となるのです。

——生如法師の開示
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