衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2020年05月11日    月曜日     第3 回の開示 合計2335回の開示

問題を考えるためのより効率的な方法

ある問題について、意識で考えてもまだ手がかりがつかめず、集中して思考すると非常に疲れる場合、どうすればよいのでしょうか。

意識にその問題を要約整理させ、その後意根に引き継がせます。意根に常時この問題を携行させ、思量させ続けるのです。意識は本来の役割を果たせばよいのです。軽微な活動、例えば身体を動かす、衣類を整える、掃除をするなどを行い、他のことに思いを巡らせず、意根の注意力を過度に分散させないようにします。これにより意根が主要問題を思量できなくなるのを防ぎます。

これらの軽微な活動中、意根は多少注意力を分散させますが、依然として一部の精力で問題を考察しています。もし活動が過度に多くなると、意根の分散が大きくなり、主要問題を考察できなくなります。意根がこの問題に特に興味を持ち、解決を望む段階に至れば、睡眠中にも思量を継続し、夢境が現れる可能性があります。その際、独頭意識を引き連れて思考探究を行いながら同時に休息も取れるなら、これが最善かつ最も省力的な方法です。意識は疲労を感じません。

もし意識が疲労を厭わず、昼間からこの問題に専心思考し、意根と共に難関を突破するなら、これが最速の方法です。意識が疲労を恐れて思考に参加しない場合、意根がおおよその思路を導き出した段階で、依然として意識による詳細な思考が必要となります。最終的には意根と共同で問題解決にあたる必要があります。ただし総合的な原則として、必ず意根が参加しなければなりません。意根が関与しなければ、問題を解決することはできないのです。

——生如法師の開示
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