繁中日語

日常開示

2020年05月16日土曜日第1 回の開示 合計2344回の開示

意根を深く思量する方法

結跏趺坐して静かに座り、深く息を吐き吸いし、心が静寂と安寧を得た後、深甚なる一つの問題を思索し始める。初めは意識による思考に過ぎないが、次第に問題へ集中するに従い、意識はただ問題を観照して心を動かさず、意根が深く思量参究するに至る。意根の動きは極めて緩慢となり、遂には静止する如く、問題は虚空の如き大脳、或いは勝義根、あるいはブラックボックスと呼ばれる領域に懸かる。

意識の注視と意根の思惟に伴い、言語文字を超越した情報が閃現する。意根は知り、意識も理解するが、必ずしも明瞭ではない。定力が充分に持続すれば、次第に情報は増加し鮮明となり、心中にその意味が次第に明らかとなり、問題の解答が現前するに従い、心は軽安光明を得る。出定後、意識は再び脳内に現れた情報を濾過し、追想し、検証し、最終的に確定する。意根もこれに随って確定し、結果は確定的となる。

この全過程には深甚で専注した禅定を要する。深く思索する過程において、定力は次第に増大し、遂には三昧に入って軽安愉悦を覚えるが、必ずしも意根の思惟を伴わない。出定後、或いは定力が減退した後に再び思惟参究を継続すれば、最終的結論もまた顕現する。

——生如法師の開示

参禅とは意根を念々に専念させることです

記憶と失憶の原理