小乗の四果である阿羅漢は無余涅槃に入ることができます。大乗では、初地の菩薩から煩悩を断除した三果の聖人となります。ただし、地上の菩薩は解脱の正位に入り四果を証得することができますが、証得して命終すれば無余涅槃に入らねばなりません。仏は菩薩が四果を証得し解脱の正位に入ることを許されず、七地満心に至って初めて四果を証得し、八地菩薩の位に入ります。八地以上の菩薩は再び無余涅槃に入ることはありません。したがって、解脱の証量から見れば、四果と八地菩薩の解脱証量は同等です。初地満心であっても四果を証得することは許されず、そうすれば仏戒に背き仏に呵責されます。仏はまた、菩薩が四果の果位を証得しないよう護持されます。
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