「矩」とは規矩のことで、自分を克制して規矩を守れる人もいれば、克制する必要のない人もいる。つまり気の向くままに振る舞いながらも、規矩を越えず、規矩に違犯しないのである。意根が調伏され、煩悩を断除すれば、何をしようとも規矩の境界を越えることはなく、心は煩悩と相応せず、煩悩業を造作することもない。煩悩の心がなければ、煩悩業もない。あたかも一頭の牛が調伏された後は、誰も見張り監督していなくても、自覚的に作物を踏み荒らさないのと同じであり、猿が調伏されれば、二度と暴れ回ることはないのである。
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