衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2020年07月14日    火曜日     第2 回の開示 合計2466回の開示

意根による色身の制御範囲

ブラックボックスとは、脳内の五つの勝義根を指し、これには視覚知覚部位・聴覚知覚部位・嗅覚知覚部位・触覚知覚部位・運動中枢神経系と言語中枢神経系が含まれ、一部の大脳・端脳・脳幹・小脳などを包含しますが、大脳皮質は含まれません。大脳皮質は末那識によってのみ制御され、末那識は全ての脳活動を司りますが、意識はこれを認識できず、故に意識の活動範囲は末那識の活動範囲より狭小です。

凡ゆる色身の変動・遷流・活動は行蘊の範疇に属し、直接末那識によって制御され、身識と意識が参与しますが、必ずしも意識の思惟分析や支配作用を伴いません。末那識はこれらの活動を我及び我の所有と執着し、これが我見です。しかし内臓活動・心拍・脈拍・胃腸蠕動・細胞組織の新陳代謝・爪や毛髪の成長など、色身の自律的活動は意識と末那識の制御を受けず、如来蔵が業種と業縁に依って生命体を執持する活動です。

身体の外的活動には必ず意識と身識が参与しますが、慣れた経路においては意識の思惟や指揮を必要とせず、末那識が意識と身識を主導して当該経路を完遂します。未経験の経路においては、末那識は必ず意識の思惟分析による導きに依拠しなければ、意識と身識を主導して経路を完遂できません。細胞の新陳代謝・組織構造の変化・筋肉骨格の成長変化は、末那識と意識の制御を受けず、全て業種と業縁に随って変化します。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

万物一切は阿頼耶識如来蔵である

次の記事 次の記事

雌雄同体の境地

ページのトップへ戻る