一切の色身における変動・遷流・活動は、全て行蘊の範疇に属し、直接に意根によって制御され、身識と意識が参与しますが、必ずしも意識の思惟分析や支配作用を伴うものではありません。意根はこれらの活動を我及び我所として執着し、これが我見となります。身体の外的活動には必ず意識と身識が参与し、例えば歩行時に慣れた道筋では、意識の思惟や指揮を必要とせず、意根が主導して意識と身識を導きつつ道を進みます。もしその道筋が不慣れなものであれば、意根は必ず意識の思惟分析による導きに依拠しなければ、意識と身識を主導して道を進むことができません。
しかし色身の組織における自律的活動、例えば内臓の活動、心拍・脈搏・胃腸の蠕動・細胞組織の新陳代謝・爪や毛髪の成長・組織構造の変化・筋肉や骨格の生長変化などは、意識や意根の制御を受けず、業種と業縁に従って変化するもので、これらは如来蔵が業種と業縁に依って生命体に対して行う執持活動です。
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