衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2020年08月17日    月曜日     第1 回の開示 合計2548回の開示

清浄法界と四智の解説

『仏地経』には、五つの法が大覚地を摂することを説いております。すなわち清浄法界・大円鏡智・平等性智・妙観察智・成所作智であります。清浄法界と後の四智はどのような関係にあるのでしょうか。

成仏後に四智が円満明瞭となります際、まず第六・七識が第三転して識を智に転じ、五識は初めてかつ最後に識を智に転じ、第八識も初めてかつ最後に識を智に転じます。意識は妙観察智に転じ、七識は平等性智に転じ、五識は成所作智に転じ、第八識は大円鏡智に転じます。まず意識が識を転じて智を得ることで、本来無明煩悩を具えた染汚心から、煩悩の障りなき妙観察智へと転換します。煩悩染汚あるが故に障りが生じ、智慧の発起を妨げ、観察力は粗雑にして微妙ならず、智慧は浅薄となります。

意識の観察力が浅く微妙でなければ、諸法の甚深なる実相を意根に伝えて意根に了知させることができず、意根の法我見を断ずることができません。心中に我あれば平等性智を得ることはありません。よって意識が先に煩悩を断じて妙観察智を具えなければ、意根が煩悩を断じ、一定の法無我を証得して平等性智を獲得し、衆生と自己が平等一如であることを観じ、仏と平等一如であることを観じ、法に高低の分け隔てを見ることができなくなるのです。

第六・七識が第三転して識を智に転ずる時、究竟的に徹底的な転換が完成し、無明が断尽します。五識は成所作智に転じ、一切法を成じ、第八識に含蔵される七識の無明染汚が究竟的に断尽し、大円鏡智に転じます。ここに至り、転換が完成し、因位の衆生より果位の仏へと脱皮を遂げるのです。

大円鏡智にはもはや無明染汚の業種が存在せず、八識の心田は全て最極清浄となります。清浄心より出生する一切法界は全て清浄であり、六根・六塵・六識・仏国土・器世間は、全て清浄心に随って清浄となり、一点の染汚も残りません。心の清浄に随って仏国土も清浄となる、これ即ちこの道理であります。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

知ることこそ菩提である、衆生の心行を了えた故に

次の記事 次の記事

監視モニターの魚はなぜ実際の魚より多いのか