繁中日語

日常開示

2020年08月22日土曜日第1 回の開示 合計2560回の開示

なぜ諸仏は娑婆世界のような世界で成仏したばかりの時に、残って説法をしないのでしょうか？

三果四果を証得し、貪瞋痴の煩悩を断ち切った時、衆生を見る心境は今とは全く異なるでしょう。多くの言葉を口にしなくなるのです。言っても無駄であると悟るからです。それは丁度、大学教授が幼稚園児を見て、到底教えられないと感じるようなものです。仏陀となった時、広大な衆生の貪瞋痴の煩悩を見渡せば、その愚かさに深く気付くでしょう。その境地に至れば、深遠な仏法をこうした衆生に説くことなど想像もできず、牛に琴を聞かせるような徒労に思えるのです。衆生と同じ次元にいる間は、彼らを特別に感じることはありません。しかしその次元を離れ、高みから俯瞰する時、その心境は凡夫には理解も想像も及ばぬもので、言葉で伝えることさえ無意味です。諸仏や菩薩、聖人たちに真の理解者は存在しません。衆生は聖者の心境を理解できず、ましてや共感することなど叶わないのです。

——生如法師の開示

どのようにして様々な禅定を得るか

意根はいかにして成功裡に薫習されるのか