八正道には正命と正業があります。正命とは、合理的で人を欺かず、他者の利益を損なわない方法で自らと家族を養うことであり、そうでなければ行う道は正ではなく邪となります。正業も同様に、すべての行いが正でなければならず、人を欺き利益を損なう邪な業行や邪法を行ってはなりません。衆生の利益を損なう行為は菩薩行ではなく、全ての修道者が行うべきことでもありません。そこには因果関係があり、将来その因果に応じた報いを受けることになります。菩薩は因果を善く知り、因果律を厳守すべきで、そうすれば過ちや災いが生じることはありません。菩薩の心構えは自己を捨てて他者に尽くすべきものであり、世俗における行いの基本は、最低限でも衆生の利益を損なわず、少なくとも共に利益を得ることでなければなりません。自己が勝ち他者が損するのではなく、共に利益を得られないのであれば、むしろ自らが損をしても他者を損なうべきではありません。株式取引における心理は、果たして自らが損をして他者を利することを望むものでしょうか。共に利益を得る境地に達し得るのでしょうか。
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