楞厳経:高みに登ろうと心で思うと、足の裏がじんじんする。色身は最も堅固な第一の妄想である。高みに登ろうと心で思うと、意根は自らが実際に高い山頂に立っていると思い込み、心が恐れを抱き、足の裏がじんじんするように促す。同様に、色身もまた意根が妄想したものであり、最も堅固な妄想から生み出されたものである。
では、心で成仏を思えば成仏できるだろうか? 肝心なのは、意根が成仏を思う境地まで修められないことであり、正確に言えば、意根の成仏に対する信心が不足していることである。もし信心が十分にあれば、必ず成仏でき、遅かれ早かれのことである。我々は今、信心が少しずつ強まりつつあり、成仏からも少しずつ近づいている。真に成仏を望む者は、修行の精進の度合いが非常に大きく、一切を顧みず、あらゆる世俗を捨てて修行に専念し、全ての行動にそれが表れるのである。
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