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日常開示

2020年11月19日    木曜日     第3 回の開示 合計2807回の開示

父子合集経講話(十三)

外なる地界の堅固性は虚妄にして実体なし

原文:大王よ。いかにして外なる地界の堅固性というのか。例えばこの世において、初めて梵天王の住む宮殿を建立せし時、大いなる宝によって成り、また他化自在天の諸天の住む宮殿も、ことごとく七宝によって成る。大王よ、もし地界がなければ、かの堅固性はどこより生ずるというのか。

釈:内なる地界を説き終えた後、仏は引き続き外なる地界について説かれた。地界とはすなわち堅固性を指し、色身の外にも堅固性ある物質が存在する。これは十八界に属する内六塵ではなく、外六塵、特に外色塵を指す。これらは如来蔵が共同して顕現した本質境であり、如来蔵のみが接触しうるものである。

仏は説かれた:大王よ、外なる地界の堅固性とは何か。例えばこの三界器世間が初めて形成された時、初禅天の主である大梵天王の住む宮殿は衆宝によって建てられ、帝釈天の宮殿も七宝によって構成され、欲界第六天の他化自在天の天主の住む宮殿もすべて七宝によって建てられた。大王よ、もし地界がなければ、これらの宮殿の堅固性はどこから生じたというのか。

一切の物質色法における堅固性は、地大の種子によって形成される。初禅天の梵天王の宮殿も七宝によって構成され、二禅天の天主の宮殿も七宝によって成り、須弥山も七宝によって成る。すべての七宝・百宝はその堅固性を有し、地界によって形成される。地球は土砂や各種の鉱物質で構成され、その中に様々な宝を含み、すべて堅固性を有する。これらは地界によって形成されたものである。

世界が形成され始めた時、宮殿も次第に形成された。すべての共業衆生の如来蔵が共同して四大種子・五大種子を出力し、大種が共同して宇宙器世間を顕現し、各天宮の宮殿を現じ、四大洲・四大海・七金山を顕現する。これらの物質にはすべて地界が含まれ、堅固性を有する。

もし我々の如来蔵の中に地の堅固性がなければ、外界の器世間の堅固性はどこから生じるのであろうか。この言葉は外界の一切の器世間の形成が如来蔵に含まれる種子の顕現によることを示している。すべての有縁衆生の如来蔵が共通の業種を出力し、五大種子が宇宙器世間を顕現するのである。この言葉は宇宙器世間の由来を説くもので、すなわち万法唯心の原理を理解する端緒となる。地界とは如来蔵の中の一つの種子、一つの機能にほかならない。ここにおいて万法が心より生ずる道理を初歩的に理解すべきである。

——生如法師の開示
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