三千大千世界の堅固性はどこから来たのか。
原文:再び大地を成す。厚さ八万四千由旬。縦広六万由旬。再び輪囲を生じ。大輪囲山。堅固に安住す。同一の金剛の如し。再び須弥盧山を生じ、庾健陀山。[寧*頁]泯陀山。伊舎陀山乃至黒山。かくの如く三千大千世界。次第に成じ已りて堅固に安住す。もし地界無くんば、かの堅硬性は何処より来たる。
釈:天宮を全て変成した後、再び地球を造る。地球の厚さは八万四千由旬、由旬はインドの言葉である。非常に多い数を表し、数え切れない程の量をインド語では八万四千で表す。地球全体の厚さがそれ程あることを示し、長さ幅は六万由旬、厚さが広さより大きいことは地球が真円ではなく楕円であることを示す。地球が造られた後、地球下部の鉄囲山が造られ、須弥盧山、庾健陀山、泯陀山、伊舎陀山乃至黒山までもが造られた。
須弥山は大海に半分沈み、海上に半分を現す。海上の須弥山の中腹に四天王天があり、東西南北の四大天王が須弥山の中腹を護持する。須弥山は地界を主として造られ、四大海の下にある七金山もまた地界を主として建立された。かくして三千大千世界は次第に形成され、金剛の如く堅固に安住し、全て地界によって形成された堅固性を有する。もし地大種が無く、地界が無ければ、それらの物質の堅硬性はどこから来るのか。
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