繁中日語

日常開示

2020年11月25日水曜日第5 回の開示 合計2835回の開示

親子合集経講話（二十六）

なぜ涙が流れるのでしょうか

原文：大王よ、もしある時突然に、親愛なる人々を見て目から涙が流れることがある。あるいは苦悩に迫られて涙を流し、あるいは深遠な教法を聞いて信心が深まり涙し、あるいは冷たい風に吹かれて涙を流す。このような水界はどこから来るのか。水が乾く時、再びどこへ去るのか。

釈：仏が問う：大王よ、もし人が突然親愛なる者に会って涙を流すことがある。あるいは苦悩に迫られて涙し、あるいは深い教法を聞いて信心が湧き喜びの涙を流し、あるいは冷風に吹かれて涙する。これらの水界はどこから来るのか。水が乾いた後、水界はどこへ行くのか。

なぜ親愛なる者、好ましい者に会うと涙が流れるのか。涙は水界に属し下方へ沈む。これは識心の貪愛の情感に関係があり、愛執が下方へ堕するため涙も下へ流れる。苦悩時の涙は苦痛の涙、歓喜時の涙は感動の涙、深法を聞く時の涙は感化と感応による涙である。善根深き者は今生仏法を学び、仏を拝む時多くの感慨が心に湧き、知らず涙が溢れる。あるいは経典を読み深く感化されて涙する。外の風が目を吹けば涙が出る。これらは皆内水界に属し、内水界はどこから来るのか。目元に本来涙はないが、外縁の刺激で涙が生じる。涙はどこから来て、乾く時どこへ去るのか。

——生如法師の開示

父子合集経講話（二十五）

雑阿含経（三六九）