水界から見る一切の相の虚妄性
水界には本来、男女の相も何らの相も存在しません。しかし空無から一つの相を生じさせることで、一切の相が虚妄であることを証明しています。なぜこのような相が現れるのでしょうか。業種が存在し、相の種子があるためです。如来蔵が業種に基づいて男女の相や全ての相を顕現させます。男性の業種であれば、如来蔵は地水火風の種子を伝達して男相を形成し、女性の業種であれば、地水火風の四大種性を伝達して女性の色相を造り出します。本来、地水火風にも相はなく、如来蔵にも相はありません。それによって造り出された色身が異なる相貌を持つのです。これらの相貌は虚妄不実な存在です。相は幻化によって生じたものであり、本来存在せず、後に消滅する性質を持っています。無所有から相を形成し、再び無所有に帰する過程こそが、虚妄性の本質なのです。
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