或る者は、細菌が識心、即ち七つの識を分けることができると主張します。もし細菌が複数の意識や五識を分けることができるならば、分身・意生身・化身を具えることになり、これは大神通力を意味し、人間を凌駕する存在となります。それほど優れた存在であるならば、なぜ細菌などという存在である必要があるでしょうか。細菌は最も劣り無明に覆われた有情衆生であり、四大によって構成された色身を有し、識心の微弱で劣った機能作用を備えています。一つの細菌には一つの如来蔵が付属し、その身を保持しているのです。
細胞は非情物であり、七識の機能作用も如来蔵による保持もありません。細胞は色身そのものではなく、衆生の色身を構成する基本単位であり、有情の色身上に存在する微細な粒子で、四大種子によって構成されています。細胞分裂は有情衆生の如来蔵が持つ最も基本的な機能作用の一つであり、衆生の色身における生滅変異の特徴を示すものです。色身のあらゆる生成・持続・変化・消滅は、有情衆生の如来蔵の機能作用によるものです。細菌は細胞に侵入してこれを破壊し、衆生を病に陥らせたり生死に至らしめたりすることができます。
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