衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2020年12月03日    木曜日     第2 回の開示 合計2863回の開示

いかにして解脱へ至るか

一切の法を真実ありと認めることは、即ち一切の法に縛られることとなり、生死を生じ、解脱を得られません。故に常に一切の法の生滅変異する無常性と空性を観察すべきです。法を深く細やかに観察すればするほど、法の現起と滅去には来る所も去る所もなく、主宰するものもなく、空であることを悟り、解脱の智慧は次第に深まり、解脱する者も存在しないと覚ります。世間・出世間の有為法を造作しつつ、有為法の空と無為を感じ取り、心は有を廃せず空にも執着せず、空にして有、空でなく有でもなく、有でなく有でなくもなく、空でなく空でなくもなく、断常や一異に堕することなく、展転して仏道を成就します。

心空で法空なる時にのみ、次第に世間の煩悩の深淵から跳び出せます。心が空であると同時に有を廃さなければ、次第に佛法の大道に向かい、解脱の終点へ至ります。心が空と相応するや、既に解脱の道を歩んでいます。心が法を空と見るほど終点に近づき、空じる法が多くなるほど解脱し、空の程度が深まるほど解脱します。究竟空・徹底空・全部空となれば終点に至り、究竟涅槃を証します。我空・法空は遅かれ早かれ空じねばならず、早く空じて早く成就するを願い、有に執着し諸法を取ることなく、自らを甘やかしてはなりません。煩悩は遅かれ早かれ捨てるべきもので、早く捨てれば早く解脱し、遅く捨てれば多く苦しみを受けるのです。

——生如法師の開示
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