衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2020年12月09日    水曜日     第4 回の開示 合計2889回の開示

父子合集経講話(五二)

空相には来るところもなく、去るところもありません

原文:大王よ。譬えば人が高原に池井を穿ち掘るが如し。意いかん。この池井中の全ての空相は何処より来たるや。王曰く、来るところなし。

釈:大王よ、譬えば人が高原の土地に井戸を掘り水を汲む時、土を取り除けば空処が現れ、虚空が生じます。この池井中の空相が何処から来たかお考えください。浄飯王は答えられました:この空相には来処がありません。

掘り出された井戸の中の空相はどこから来たのか。来処はありません。井戸を掘る度に虚空が現れますが、空はどこから来るのか。来処がありません。物質が無ければそれが空であり、空は実在する法ではないからです。もし土を戻せば空は消え去りますが、空はどこへ行ったのか。去るところもありません。どこにも虚空が増えることはなく、土を掘って虚空が現れても、他の場所の虚空が減ることもありません。如来蔵はこの虚空のように増減することなく、形も相もなく、遍く一切の処に存在しています。

——生如法師の開示
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