意識は思考分析能力に優れ、道理を説くことができますが、意根は道理を理解できず、意識の説く道理に従わなければなりません。意根は多くの場合に判断を下せず、意識の指示に従う必要があります。もしそうでなければ、意根は永遠に自らの習性に従って主導権を握り続け、意識の言うことを聞き入れないため、意根は永遠に道理を悟ることができず、仏道修行の道へ進むことも、煩悩を断ち切ることも、成仏することも叶いません。家庭において家長が主導権を握っていますが、時には子供の意見を聞き入れ、その要求を満たす必要があります。国家においても同様に、大統領も民意に耳を傾ける必要があるのです。
1
+1