衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年12月04日    火曜日     第3 回の開示 合計1073回の開示

仏法の伝播と滅亡の真相

仏法が滅びようとする時、僧団は分裂して互いに争い、阿羅漢は妬まれ、生きたまま殺され、最後には全ての出家僧が殺害されます。それ以降、仏法の伝播は途絶え、一切の仏法は存在しなくなります。つまり僧宝が滅びれば三宝も滅びるのです。娑婆世界は出家僧宝によって仏法の脈絡が伝えられており、僧宝が存在しなければ仏宝と法宝を伝える者もなく、仏教は必ず滅亡します。これは『法滅尽経』に説かれております。我々が仏法を学ぶ際には多くの経典を読むべきです。経典に説かれる法は最も範囲が広く、また最も正確です。経典を多く読めば、仏教の歴史や発展の方向性を深く理解でき、智慧を増し、求道の心を堅固にすることができます。

世尊が最初に娑婆世界で法を伝えられた時、まず憍陳如ら五比丘を度脱し出家僧団を建立され、次に大迦葉らが率いる外道の出家衆を教化し、最後に世俗の親族眷属を済度されました。出家できる者には全て仏が出家を許されました。そして順次法を伝えられ、最初に小乗の解脱法を説き、次に大乗般若を伝え、最後に方広唯識を明かされました。仏が涅槃に入られた後、出家弟子たちに広く仏法を伝えるよう遺訓され、大迦葉を首座とする数人の大阿羅漢に形を留めて世に住し、仏法の流布を護持するよう命じられました。他方世界の菩薩を含む大菩薩たちが娑婆世界で法を伝えることを誓願されましたが、仏はこれを許可されませんでした。仏は「我が娑婆世界には出家僧が住世して法を弘める。菩薩たちは十方世界でそれぞれの伝法任務を有し多忙であるから、娑婆世界は我が出家僧を以て主に法を伝えよ」と述べられました。よって仏が僧団を建立されてから仏法が最終的に滅びる時まで、常に出家僧を主として法が弘通され、仏ご自身も出家の数に算えられました。出家僧団が分裂し僧侶が殺害された後、仏教は直ちに滅亡し、再び法を伝える者は現れません。

末法時代の阿羅漢はほとんどが慧解脱であり、禅定は初禅止まりですから神通力を有しません。仮に神通力を得たとしても、業障が現前すれば誰も逃れることができず、やはり殺害されます。大目犍連の神通力は声聞弟子中最大でしたが、最期は打ち殺されました。神通力も業力には敵わないのです。

釈迦仏の法が滅んだ後は、弥勒仏が出世して衆生を済度するのを待つしかありません。三度の法会で三百億に近い衆生が証果を得ます。その時我々は釈迦仏の遺弟として、善根福徳によって弥勒仏に引き継がれ済度されます。よって全ての衆生は一仏に帰属するのでなく、無量の仏に法を学び、無量の菩薩と共に修行し、全ての仏法を修学しなければ成仏できません。一仏のみに学び、一菩薩一師匠のみに依るならば、決して成仏することはできません。故に全ての衆生は十方世界の諸仏菩薩を供養護持することを誓願すべきです。

——生如法師の開示
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