第七識は染浄依と呼ばれ、第六識の染汚と清浄はすべて第七識に依拠して生じる。第七識が清浄であれば第六識も清浄となり、第七識が染汚であれば第六識も染汚となる。従って第七識は心の清浄の有無における重要な要因である。第七識に貪瞋痴があれば第六識にも必ず貪瞋痴があり、第七識に貪瞋痴がなければ第六識にも必ず貪瞋痴がない。第七識に無明があれば第六識にも必ず無明があり、第七識に明があれば第六識にも必ず明がある。第七識が識を転じて智となれば、第六識も必ず識を転じて智となる。第七識は主人であり、第六識は従者であり、僕であり、伴侶でもある。
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