禅定が修まらない原因は数多くあります。自ら細心に探求し、あるべきでない貪りの習わしは全て除き改める必要があります。禅定を修めようと望むなら、日々心を清浄に保ち、飲食を控えめにし、貪食してはなりません。栄養過多にもならず、味付けも濃厚過ぎず、淡白なほど心も清らかになります。人の衣食住行、飲食排泄に至るまで、可能な限り執着せず適度を保つのが最善です。こうすれば人間の生活から脱却しやすく、天界の生活と相応じ、禅定が生じやすくなります。
情こそ最も捨て難きもの。まず欲を捨てましょう。欲は最も捨て易いものです。天人には情はあれど欲はなく、欲界の天人も欲は極めて稀薄です。我々は最も捨て易いものから捨て始めることで、生命の質を高められるのです。
初禅天の人は食事せず、香りを嗅ぎ味を楽しむこともなく、男女の交わりもありません。初禅定を得ようとするなら、飲食に貪らず、飲食の色香味に執着せず、栄養分にも固執してはなりません。同時に周囲の環境の匂いを気にせず、芳香を求めず、不快な臭いを嫌悪せず、匂いに拘らず執着せず、全てを縁に任せ無関心でいること。男女の色相にも貪着せず平常心で接し、性別はただ幻化した仮の相、四大の組み合わせに過ぎず、豚肉と同じく執着するに足りません。このような心を保てば禅定を得られぬ憂いなく、更に睡眠と散乱心を制すれば、初禅定は容易に生起します。
阿含経において仏は比丘たちに告げられました。初夜に精進して睡眠を貪らず、中夜に精進して睡眠を貪らず、後夜に精進して睡眠を貪り給うな。少食少飲にして昏沈せず、妄想を減らせば睡眠も減るでしょう。
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