衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年12月17日    月曜日     第1 回の開示 合計1107回の開示

四禅八定を修めることで涅槃を得て解脱することができるのでしょうか

涅槃は心解脱と慧解脱を成就した阿羅漢が証得する境地であり、禅定のみに関わるものではなく、主に解脱の智慧に関わるものである。初禅・二禅・三禅・四禅を修得したとしても、生死輪廻を脱することはできず、依然として輪廻の中にある。これは生死の根源である我見を断除していないため、我に関わる煩悩が未だ存在し、煩悩に縛られて心が解脱せず、涅槃を証得していないからである。

心の解脱は小乗の三果聖者の境地であり、初禅以上の禅定を有するだけでなく、我見を断じ、貪欲と瞋恚の煩悩及び三つの結縛を断除した状態、すなわち有余涅槃を証得した段階である。さらに我慢と我執を断じ、三界への貪愛を完全に断尽し、解脱の智慧を獲得すれば、無余涅槃に入ることができる。

よって禅定のみでは煩悩を断除できず、ただ一時的に鎮圧するに過ぎず、心も智慧も解脱しないと説かれる。心解脱は智慧と禅定を兼ね備え、煩悩を断除して得る解脱の境地であり、慧解脱も同様に解脱の智慧と禅定を具え、一切の煩悩を断じた上で得られる解脱の境地である。

——生如法師の開示
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